賛美歌「神は我がやぐら」は、ルターの原曲から、バッハによるコラールを含め様々な形が伝えられているが、それらを素材として自由に再構成した作品である。ホルンとユーフォニウム主体のコラールで始まり、主題がバスから順次高音に積み重ねられていく。中間部は長三和音を中心としたファンファーレが鳴り響き、重なり合い、さらに変形された主題によるAllegro assaiのディヴェルティメントを経て、トゥッティによるテーマの提示のあとBbとF#上の二つの長三和音 を響かせて曲を閉じる。ルターの偉業へのオマージュであると同時に金管賛歌でもある。本作品は宗教改革500周年記念のために洗足学園音楽大学演奏会実習曽我部ゼミの委嘱により作曲され、同ゼミ履修生、オルガン 飯靖子、指揮 曽我部清典により、2017年10月13日東京赤坂の霊南坂教会における特別演奏会にて演奏された。

山本 準「神はわがやぐら」によるパラフレーズ ~30本の金管とオルガンのための

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