笛子・揚琴ともに中国の楽器であるが、王明君氏・林敏氏のそれぞれのデモンストレーションを拝聴して、その表現力の幅広さに驚かされた。笛子は速いパッセージは軽快に、ゆっくりした表現は情感たっぷりに演奏することができ、一方揚琴は、伝統的な響きを残しながらなんと4オクターブにわたる西洋的な半音音階を縦横無尽、融通無碍に演奏することができる。この曲ではそれらの各楽器の能力をできる限り活かし、聴いて楽しい音楽になるように努めたつもりである。本作品は沈健楡(笛子)郭嘉瑩(揚琴)の2氏により2018年5月31日 日本香港交流音楽会にて香港にて演奏された。

山本 準 小喜遊曲 笛子と揚琴のための

↑ PAGE TOP